ここでは研究分野の紹介をします!
FRPとはFiber Reinforced Plasticsの略で、日本語では(繊維)強化プラスチックスと呼ばれています。まさに繊維で強化したプラスチックのことです。FRPは樹脂(母材)を繊維(強化材)で補強することによって、機械的特性を向上させた材料です。「鉄よりも強く、アルミよりも軽い」が特徴です。
母材にエポキシ樹脂、強化材に炭素繊維を用いた複合材料です。耐熱性・高剛性などの多くの優れた特性を持っています。当研究室では、層間破壊じん性やクリープ特性に関する研究を行っています。また、CFRP製の自転車用ブレーキの試作・設計を行っています。
自転車用部品の試作・設計では、有限解析ソフト「ANSYS」を使用し、部品の形状や炭素繊維の積層枚数などの最適化を行っています。
現在GFRPの代替材料として母材に熱可塑性樹脂、強化材に天然繊維を用いた複合材料の研究・開発が進められています。特に欧州では麻繊維を中心とした天然繊維を使用した自動車部材・建築部材などに使用されています。当研究室では母材に5大汎用プラスチックであるポリプロピレン、強化材にジュート繊維や大麻繊維を用いた複合材料の研究を行っています。
近年の大量生産・大量消費社会を反映し、地球問題への高まりによってGFRP廃棄物の処理が問題となっています。そこで上記のNFRPをはじめとする天然繊維などを強化材とし、母材には自然環境下に存在する微生物により分解される生分解性プラスチックを用いたグリーンコンポジットの研究を行っています。
環境意識の高い欧州では、グリーンコンポジットの研究が積極的に行われています。2006年9月14日・15日に国際ワークショップ(IWGC4)が日本大学駿河台キャンパスで開催されました。7カ国と国内の大学、研究所などから61名が参加しました。当研究室からはポスターセッションに2件参加しました。
自転車用ブレーキの
試作品